上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
皇国の守護者 1 (1) 皇国の守護者 1 (1)
佐藤 大輔、伊藤 悠 他 (2005/03/18)
集英社
この商品の詳細を見る


方々で面白いと聞くのでついつい本屋で衝動買い。
どうにも自分は強い欲望に対する抵抗力が貧弱すぎるようで、
何時になってもこのような傾向が直りません、反省。

この作品に登場する帝国軍のモデルはナポレオン軍ってことでいいのかな?
当時の欧州の基本戦術であった横隊戦術に対し、砲撃と機動力のある散兵部隊でかき乱し、
その後に虎の子の騎兵部隊を投入して打ち破る、という天狼会戦の構図はまさにそれ。
とはいえ、新城直衛をグナイゼナウやウェリントンに当てはめるのはあまりに無理があるので、
参考程度といったところか。導術や虎という要素もあるわけだし。

登場キャラとして一番好きになれそうだったのは、主人公の新城。
間違いなく王道的主人公キャラではないのだけど、
合理主義、冷徹、偽善、ある種の狂気と、内でそれに対する自己嫌悪に悩む彼の姿は、
一見破綻者に見えて、実に人間的。

ある系統の物語は人間のプラスの感情のみを強調するきらいがあるけど、
正と負の感情が良い具合に入り混じり、その葛藤の中に生きる生々しさ、
後ろめたさこそキャラとしての魅力であると思うのですよね。
だから、そういった要素が主人公に皆無と言っていい宮城谷先生の小説は
自分の場合は全く評価する気になれないし、
王道は王道でもプラネテスのような生々しい王道のが好きです。
勧善懲悪っていう概念がそもそも欺瞞的で大嫌い。
自分は正義、と信じて疑わず行動する人間ほどタチの悪いものはないと思うし。

まあ話がずれてしまったけど、登場人物とそれの織り成すストーリーの生々しさが
自分の中では非常に魅力的に写りました。
勿論、作家の内面描写の巧さあっての賜物だけど。
新城が時折見せる狂気じみた顔、ああいうのは新城に限らず、
大なり小なり、人間が本来的に持っている要素だと思うのですよ。
あと、重要かなっていう登場人物があっさりプチっと死にますが、戦争なんてそんなもんだよね。

話としては、ついに対面した新城とカミンスキィがここからどのように絡んでいくのか非常に楽しみ。
5巻の発売が待ち遠しいです。
スポンサーサイト
  
コメント
コメントする












 管理者にだけ表示を許可する?

トラックバック
トラックバックURL
→http://sibaansei.blog78.fc2.com/tb.php/45-dcaada49
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


     
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。