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魔界転生(上)―山田風太郎忍法帖〈6〉 魔界転生(上)―山田風太郎忍法帖〈6〉
山田 風太郎 (1999/04)
講談社
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 あけましておめでとうございます。今年も何卒よろしゅう。

 大晦日はNHKの不祥事とか何とかあった中、ずーっと魔界転生読んでました。こ、こんな面白い小説がこの世にあったのか……!


 40年前の小説とは全く思えない、古臭さを微塵も感じさせない文章力、そして「魔界転生」という忍法の発想が素晴らしい。

 この作品の核となる忍法「魔界転生」とは、強靭な肉体と精神力、そしてこの世に強い未練を持つ人間が、死ぬ間際に愛しい女性と交わる事で魔人として転生する、という恐るべき妖術。これを以て魔人として転生するのが宮本武蔵、柳生宗矩、荒木又右衛門といった、剣豪オールスターといっていい錚々たる面子。



 さて、作者がいままで縷々として叙しきたったのは、「敵」の顔ぶれなのである。――いまやこの敵は編制を整え終わった。彼らを「敵」とするものに呪いあれ。この恐るべき超絶の集団を敵として、万に一つもいのちある者が、この世にあろうとは思えない。――
(「敵」の編制 P230)



これだけ大風呂敷を広げておきながら、史実をしっかり絡ませつつ、かつその世界観を壊さず、スピード感溢れる物語に仕上げられるというのが凄い。上下巻合わせて1000ページ以上の長篇なので、読むのに時間かかるかなーと思っていたのですが、読み始めたら手が止まらない面白さで、二日で読了。

 物語の展開も、「ええっ!」「そこでそうくるか!」といった驚きの連続で、退屈など欠片も感じさせない。絶対、森宗意軒か天草四郎がラスボスだろうなー、と思っていただけに、終盤の超展開には完全にやられました。由比正雪がもうちょい絡んでくれればなー、というのが少々心残りではありましたが。

 しかし、これほど面白いと、故・石川賢が描いた漫画版も読んでみたいなぁ。漫画版は原作とはまた異なった形の強烈なオリジナリティで表現しているとも聞きますが、それはそれで楽しみ。
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